英会話での表情　‐万国共通のメッセージ

ジェスチャーも喜び、不安感等を表すものですが、カルチャー、文化的背景によって違っています。我々日本人も「おいでおいで」を表すしぐさ、「OK」のサインなどの違いは良く聞き知っています。インドで働いていた時に困惑したのが、彼らの首を振るしぐさでした。当時エンジニアとしてパキスタンとの国境に近い地域にあるプラントで1週間ほど働いていたのですが、私の補助のためにインド人エンジニアが一人、手配されてました。テスターやオシロスコープをつなぐ箇所を図面で指示したのが、日本語の「うん」なのか「いいえ」なのか区別のつかない首の振り方で返事としてかえってきたため当惑させられました。彼は英語が堪能だったので、この首の振り方は何なのか尋ねたところ。「OK」のことだと教えてくれました。

その点、心理学者エクマンによれば基本的な表情は世界共通とのことです。感情は独特の表情筋の動きによるもので、根底にある生理科学と直結し、文化的背景に左右されないとのことです。他の文化に接触したことのないパプアニューギニアの部族民に様々な外国人の写真を見せたところ表情を正確に読み取ったとのことです。

例えば些細な表情、下瞼を持ち上げて目をやや細め、顔の他の部分はリラックスした表情は強い関心、高い集中力、固い決意が伝わってきます。

英会話を練習するのも外国人の先生と直接向き合って会話をするところに意味がありそうです。お互いの微妙な表情を自然に読み取り、英会話の習得の助けになるのでしょう。